ボビー&ありさのお子さま物語


ありさのお産風景
ありさは出産前日も元気で、お散歩の時も喜んでボール遊びをしてました。
それこそボール投げダッシュもいつもの通りガンガンやってました。
帰ってきてからはゲージの中でたまに新聞を掘ったり噛みちぎったりして
ました。そうそう、ため息もついてたな。きっと軽い陣痛が来てたんだと思うのね。
何ともない時はけろっとして遊んで居るんだけど、たまに思いついたように
新聞を掘るのです。
夜の11時を過ぎると30分に1度くらいの割合で穴を掘ったりするのだけれど
なんとへそ天で寝るんですよ、これが(≧∇≦)
おいおい、本当に産む気あるの?って感じ。
これは今夜は産まないかも..とパパに任せてお気楽は明日に備え一度寝たのです。
けれども1時前にありさは心細いのか閉めてあるふすまを珍しくガリガリ掻いて
呼ぶのです。お前がおらんとダメらしいぞとパパからの要請で急遽パパと変わり
ありさと添い寝しました。
AM3:00
様子を見るとありさと目が合い、そして彼女はいきなり穴を掘りまたへそ天で寝ました。
AM4:50
ありさがそわそわしているのでトイレへ。進んでおしっことうんちをしました。
初めは固形だったうんちもこの頃になると下痢に。お尻を洗ってまたゲージへ
AM9:00〜10:30
ありさはハウス(ゲージではなく小さい箱)にこもっていました。何だか落ち着くようで
出てこない。仕切と小股を舐めるのです。これはヤバイかもとゲージへ移す。
AM11:00頃、息が荒くなってきた。小股も良く舐める。時折少し唸る感じ。
落ち着かないのかゴロゴロ動く。
そして、PM1:30頃第1子♀、PM1:45頃第2子♂出産したのでした。

はっきり言って本当はありさに出産が出来るかどうかとても心配だった。ありさは
気が強いようで実はとても甘えん坊。いつも自分のことを見ていて欲しい性格なのである。
もちろんボビーもそうなんだけど、ボビーはお兄さんでありさに気を使い後ろに引いている
感じがする。なので自力で産んでへその緒を噛み切り胎盤も食べるなんて思っていなかった。
思っていなかったことをいとも簡単にやってのけたありさにとても感動したのは言うまでもない。
実際ビデオを後で見てみたらずっと私は感動に声がうわずり誰も聞いてないのに独り言を
羅列していた。いや、ありさに向かって弾丸のように喋っていた(^^ゞ
ありさはお利口でちゃんとお母さんをしていた。たまに赤ちゃんを大きなお尻に敷いてしまう事
もあるけれど、それでも少しでも赤ちゃんを借りよう物なら口に上手にくわえ連れ去ってしまう。
ちゃんとお尻を舐め排泄を促し、泣けば走り寄る。それを見てお気楽は感動にむせぶのである。
その日の夜からパパが添い寝でお気楽も3時と5時に起きて様子を見る日が続く。
夜中でもお乳を飲む音が響くので何だか妙に心地よい。

9月19日
母子共に至って元気である。ありさはお尻からおろが出ている。かなり汚れているので
思い切ってお尻だけシャンプーする。
流石に母は強し。部屋に入る人間を制限するありさ。ボビーでさえ入れてはもらえず。
出産の日からボビーは爺婆の部屋の子になる(o^<^)o クスッ
9月20日
ありさは産んだ時にお気楽は2匹目を産ませるため1匹目を入れたかごにホッカイロを
ハンカチとストッキングでくるみ抱かして置いたのをもう1匹居ると勘違い。
その日からずっと居ない3匹目を探して放浪していた。その上部屋でビデオを見直して
いた時に流れた赤ちゃんの声を聞いて「ここにみんな居るのになんで声がするの?」
と首を傾げまた捜索の旅へ....。これにはお気楽大変申し訳なく思い仕方がないので
ありさにコーギーのぬいぐるみを与える。ありさはそれをくわえてゲージに戻りお腹に
抱えていた。このことで気が済んだのか探して歩くのを止めた。後にありさの目を盗み
回収。ありさはすっかり忘れていたので良かった。

この頃ありさは胎盤を食べたため消化仕切れなくて下痢をしてしまった。
普段ドッグフードしか食べていないありさなのでやはりきつかったらしい。これは
第1子出産を見逃してしまったお気楽の失態である。病院の先生にも「母犬を下痢に
すると子犬も下痢になるから絶対に下痢にさせてはいけないんだよ」と言われてしまった。
下痢が移る訳ではなく、母犬が下痢になることによって母乳の質が落ちるので子犬も
下痢になるのだそうな。確かに♂は下痢という感じではなかったが♀は下痢になって
しまった。ここからお気楽一家は台風のような騒ぎになるのである。
ありさの下痢が快復に向かうに連れ見えていなかった♀の様子がおかしい事に
気が付く。何だか体重が落ちていくのである。1日目は人間の子も少し体重が減る
様なのであまり気にしなかったのだが2日目♂が増えているのに対し♀は増減が
なかった。3日目何故か落ちている。4日目また落ちていたのでこれはまずいと病院へ
連れて走る。やはりありさの下痢につられて衰弱していることが判明。それまでは
ありさに掛かりきりで毎晩何度も起きて様子を見ていたが、今度は♀に付きっきりで
夜を過ごす事に。この時すでに♀には”華”♂には華の分も元気に大きくと”大”と名付け
声を掛けながら介抱していた。

大は自力でありさのお乳にかぶりつきゴクゴク飲んでいるのでありさに任せる。
この頃ありさは下痢の時に体力を消耗したのか前ほど赤ちゃんを見なくなった。
あぁ、これもあたしのせい?それでも大はありさが、華はお気楽が見る毎日。
華は乳首もくわえる元気がないのでカテーテルでお乳を飲ませていました。
でも、体重は現状維持でいっこうに増えそうにありません。
それでも毎日「華、沢山飲んでね。大きくなってね」と話しかけありさが忘れないように
昼間はありさに抱かせ、夜は私の横で特製ベビーベッドにて看病したのです。
9月25日
深夜1:00
突然華ちゃんの息が荒くなりミルクを吐く。吐瀉物が喉に詰まっているらしく苦しそうなので
カテーテルで水を流して吐かせてみる。それでも何度も何度も吐こうと頑張るのでさすって
あげたり水を飲ませてみたり....
病院も夜中なので診療は出来ずますます息が絶え絶えになり...
結局パパとお気楽が見守る中、お気楽の腕の中で逝ってしまいました。
華が逝った時とても悲しくて、助けてあげられなかった事へのいろんな想いが巡っていきます。
それでも、華に「生まれてきてくれて有り難う」と声を掛けました。
たった数日だったけれど、その間にお気楽は華にいろんな事を教わりました。命が生まれることの
尊さと儚さ。命の暖かさと重み。そして何より幸せな時間と感動。沢山沢山華にもらいました。
それだけで華のこの世に生まれてきた事への意味があったのですから。
本当に本当に有り難う。早く生まれ変わってまたこの世に幸せをもたらして下さいね。

親子3頭でごろ寝      小さいぬいぐるみより小さい華

親子でお昼寝


前のページ 工事中